税務コラム

IFRS(国際会計基準)

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IFRSを構成する4つの基準

  • 原則主義

原則主義は、IFRSの特徴のひとつです。原則主義とは、原理原則を示す立場です。一方、規則主義という実務指針や数値基準を規定するルール重視の考え方もあります。現在の日本では、具体的な数値基準などにより処理していますので、規則主義といえます。IFRSでは原理原則を定めていますが、実務上の適用や判断はIFRSを適用する企業に求められます。企業内の会計処理のルールなどを決めておく必要があります。

  • 資産負債アプローチ

IFRSでは、資産と負債を重要視し、資産から負債を差し引いた純資産の増加分(期末と期首の差額)を包括利益として考えます。これを資産負債アプローチと呼びます。これまでは収益から費用を差し引き、当期純利益を算出する(収益費用アプローチ)フロー重視の考え方でした。IFRSでは、収益や費用も資産負債の増減という視点で定義します。また、資産負債の差額を資本と考え、期首と期末の資本差額が利益になります。

  • 公正価値

IFRSでは、資産だけではなく負債も時価(公正価値)により評価します。その結果、資産負債アプローチにより算出した包括利益には、時価評価による評価差額も含まれることになります。ただし、有形固定資産などについては、帳簿価額(原価モデル)と公正価値評価(再評価モデル)の選択が認められます。

  • 投資家の視点

企業が財務諸表を作成し開示するのは、株主や投資家に情報を提供するためです。投資家は企業の開示した財務諸表をもとに投資判断を行います。IFRSを適用した財務諸表では、従来の企業業績と異なる評価になることもありますが、IFRSを導入することにより、海外の企業も日本の企業も同じ基準で数値等を比べることができるようになります。しかし、投資家に対する説明責任がより重要になります。

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2013年04月

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