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勘定科目集

繰越利益剰余金

貸借対照表の「純資産」の中の「利益剰余金」に属する科目です。利益剰余金のうち利益準備金と任意積立金以外のものをいい、「会社の過年度の利益の累積」に「当期の利益(損失)」を加算した金額を表示します。

①決算にあたり当期の利益300,000円を損益勘定から振り替えました。

②株主総会の決議により繰越利益剰余金から配当金500,000円および利益準備金を50,000円積み立てることにしました。

③株主に上記配当金を税金100,000円控除して現金で支払いました。

①繰越利益剰余金の増加は貸方に計上します。
 (損益勘定は損益計算書項目の集合勘定で、決算時に利益または損失を計算し繰越利益剰余金に振り替えるため決算書には表示されません)
②繰越利益剰余金の減少は借方に計上します。配当金の未払いは他の未払金と区別するため「未払配当金」勘定を用いることもあります。
利益準備金(または資本準備金)は会社法の規定により配当金の1/10以上を資本金の1/4に達するまで積み立てます。(会社法445条、会社計算規則22条)
③配当金の支払時の仕訳です。配当を支払ったときにはその20%(非上場会社)の源泉所得税を預り翌月10日までに税務署に納めます。併せて支払調書等の作成も行います。
*上場会社源泉所得税については税率が異なります。

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